塙町

秘境 福島県塙町で農家と地方を学ぶ!改めて気づかされた地方創生のカギとは?

塙町

JTBさんと福島県がタイアップして行っている、「農都交流プログラムin塙町」に11月25〜26日の1泊2日で参加してきました。

この「農都交流プログラム」は、地方と都市部の企業が交流し、互いに意見交換を行ったり、農業体験を通して、双方の課題に取り組む目的で行われている取り組みです。

今回お邪魔したのは、福島県東白川郡塙(はなわ)町。福島県のほぼ南端にあり、農業を主産業とする町です。冷え込むのが今年は早かっただけに、寒さに怯え何重にも洋服を身にまとい塙町に降り立ちました。

交流を通して、地方の課題に気づくとともに、塙町の“環境”、”食材”そして”人”の魅力をたくさん感じることができました。

これぞ採れたて!農業体験

シャキシャキレタス収穫

自然に近い農法でハウス栽培されているレタスの収穫を体験しました。レタスにも数種類あるようで、今回はメジャーなサニーレタスと調理用の炒チャオ(ちゃおちゃお)を収穫。

ハウス内にはレタスの淡い緑が一面に広がっています。入口側が炒チャオで奥がサニーレタスです。根元から鎌でさくりとひと刈り。

このままマヨネーズをつけて食べたかったのですが、洗えるところがなく家までのお楽しみになりました。

農家のおじいちゃんは、気前よく「大きいの持って帰りな〜」とレタスだけでなく、ゆずや野生に生えた立派なヒイラギまでお土産にいただきました。

何年ぶり?いも掘り体験

次は畑に移動して、さつまいも堀をしました。土から出てくる芋は、大きいものや小さくて可愛いサイズのものなど、サイズも形もいろいろありました。

傷つけないように、ゆっくり引っこ抜きます。時間が無く焼き芋とまではできませんでしたが、「帰って天ぷら!」そんな事ばかり考えてました。

芋掘りは、きっと多くの人が子どもの頃に経験したことがあると思いますが、大人になって改めてやっても面白いものですね。

また来年キレイに咲きますように!ダリアの手入れ体験

塙町の花といえば「ダリア」。霜が降りてしまうと一気に枯れるため、すでにシーズンは終わっていましたが、来年また綺麗に咲いてくれるように、種取りの際に品種を間違えないように苗にネームタグをつける作業をしました。

ハウス内には、さまざまな品種のダリアがあり、咲く花の色味も様々です。それぞれに名前があって一番人気の「みっちゃん」や「田園」などなど、一本一本にタグをつけます。

地道な作業ですが、それが農業の醍醐味でもあるそう。毎年咲き誇るダリアを我が子のように愛でてしまうそうです。

学びと発見!塙町を知る

風評被害を無くしたい!放射線試験場見学

東日本大震災により塙町も被害がありました。特に大きな問題となったのが、福島第一原子力発電所事故の放射能漏れの被害でした。発電所から30km以上離れていますが、放射線は飛散しており、今でも山採りする山菜やイノシシなどは出荷制限かけられています。

震災後に農家たちを襲った、風評被害。食べても安全な基準値のもとに出荷しているのに、風評により、出荷額は減少してしまいました。

写真は簡易検査機。風評被害をなくすためにも、農家の方々は平日には収穫した野菜を毎日検査場に持ち込み、安全な数値を立証できたものだけ出荷しているそうです。今現在、除染によりほとんどの野菜が基準値以下になっています。

元気いっぱい!地元農家の方々との交流会

夕方には地元の農家さんたちと、宴会の形で交流をしました。出席してくださった農家さんは、平均年齢70歳越え(推定)でしたが、とってもパワフルでお酒片手に、様々なお話をいただきました。

特に多かったのが、後継者の問題。いいものを作っているが、後継がいない、農業をしてくれる人がいないなど、地方の少子高齢化問題がダイレクトに影響していることがわかりました。

真面目な話もしつつも、武勇伝を聞いたり、おすすめのお酒の話をしたり、終始賑やかで楽しい時間でした。

地方自治体関係者との意見交換会

ツアーを通して感じたことや、見つけた課題、協力できそうなことなどモニターとして意見交換をしました。

特に職員の方々が課題として悩まれていたのは「情報発信」。せっかくいいモノ、いい場所があってもそれを外部になかなか上手く伝えれないという問題に、私たち「IT会社」として何か協力できるのではないかと思いました。

塙町の観光&グルメも堪能

メインは山菜!はなわのグルメ

農業の町とあって、野菜と山菜と米がとにかく美味しかったです。

一般的な「すいとん」にこんにゃく芋を使った「すいこん汁」。すいこんそのものは、すいとんに比べて歯切れと食感がよく、たくさんの野菜からでた出汁が染みており、体の中からあったまりました。

菌床でつくる、巨大なめことヒラタケがふんだんに使われたお鍋は、キノコの味が濃く大きいので、まさにキノコがメインのお鍋でした。こんなにも美味しいキノコを食べたのは初めて!?と思ってしまうほど魅力的な一品でした。

はなわで1番の景勝地!風呂山公園

風呂山(ふろやま)公園は、ツツジが約3000本以上植えられてある公園です。

塙町中腹まで登ると街を一望できるスポットがあり、ツツジと塙の街並みがコラボした美しい風景が広がります。

ツツジの開花時期は4月〜5月のGWぐらいまで、今回は巡り会えませんでしたが、黄色と赤に色づいた紅葉を見ることができました。

また、ふもとにある「向ヶ岡公園」は樹齢300年をこえる大きなしだれ桜が有名です。こちらも綺麗に紅葉していました。

お土産はここ!道の駅はなわ

塙町の情報発信基地になっている「道の駅はなわ」では、現地のお野菜や特産品はもちろん、食堂も併設されており、週末はたくさんの人で賑わいます。

「こんにゃくもち」と言われる、こんにゃく芋の入った求肥(ぎゅうひ)にあんこを包んだ、甘味もありました。

お土産におすすめです!他にも様々なお土産品があり、ついついショッピングに夢中になりました。

農都交流で発掘できた多くの魅力!地方創生のカギとは?

今回1泊2日で「農都交流プログラムin塙」に参加しました。地方の抱える問題を直接聞き、感じることができました。福島においては、震災から8年が経とうとしている今でも、放射線の問題に悩まされているのは驚きでした。

写真は、地域のコミュニティースペースで展示されている「吊るし雛」です。流行りのインスタ映えしそうなものありました。

このように塙町にはまだ知られていない多くの魅力があり、塙を愛する素敵な方がたくさんいらっしゃいました。塙町に限らず、まだまだ認知されていないものや場所が全国の地方にはあり、それらを発掘し、発信していくことが、これからの地方創生のカギになりそうです。

総じて、交流や体験を通して、普段都会ではできないことができ、楽しい2日間を過ごすことができました。

東京から約2時間の魅力的な秘境、福島県東白川郡塙町。美味しいもの、美しい植生、素敵な人たちに会いに行ってみてはいかかがでしょうか。